日焼け止めはSPFが高いものを使用していれば、紫外線対策、シミ対策にもバッチリ!でしょうと思っていませんか?
手のシミの大きな原因は紫外線!!という事実を知っている人は多いですよね。
でも日焼け止めってどう選んでいますか?
私は今までパッケージを見て何となく決めていました。
今回は紫外線対策の有効手段の一つ、「日焼け止めを選ぶコツ」をお肌アドバイザーのやすこ先生とともにお伝えします。
こんにちは!
紫外線からお肌を守る手段の一つ、日焼け止めですね。直接肌に塗るものであるから正しい選び方をしていきたいですね。
また日差しが強い夏だけでなくて、「通年使用するもの」として考えていきましょうね。
手のシミの大きな原因の一つ「紫外線」の恐怖
「光老化」という言葉を聞いたことはありますか?
肌の老化の60%以上は紫外線からと言われているほど、紫外線がお肌にもたらす悪影響は大きいと言われています。
<シミが出来るメカニズム>
紫外線を浴びて、肌を守ろうとシミの元、メラニン色素を作り出しますが、それがうまく排せつされないとシミとなってしまいます。また、肌の弾力を保っているコラーゲンを傷つけることもあり、シワの原因にもなります。
また夏が紫外線が強いと思われがちですが、5月は7月並に紫外線が降り注ぎ、1年を通して紫外線対策をしておく必要があります。
※気象庁データより
紫外線はシミだけでなく、シワの原因にもなる紫外線って恐ろしいですね。
そして紫外線対策も日差しが強い夏だけでなく、年間を通して対策しておくことが必要なんですね。
紫外線には3種類ある!
紫外線A波(UVーA)
- 紫外線A波は肌の奥の真皮にまで到達して、肌の弾力のもとであるエラスチンやコラーゲンにダメージを与えます。その結果、メラニンを生成したり、すでに出来ているメラニンを酸化させて、シミの原因をつくります。
- エネルギーは弱いですが、雲やガラスを透過する性質があるので室内や車内での対策も必要です。
全紫外線の90%以上
紫外線B波(UVーB)
- 紫外線B波は表皮を中心にダメージを与え、肌に炎症を引き起こします。
また、ターンオーバーのリズムを乱します。 - エネルギーが強く、サンバーン(赤くなってヒリヒリする日焼け)の主な原因となります。
全紫外線の10%以下
紫外線C波(UV-C)
地上にはほとんど到達しません。
肌に届く紫外線には、A波(UV-A)、とB波(UV-B)があり、どちらもシミの原因となります。紫外線対策の日焼け止めの選び方について解説していきますね。
日焼け止め選びのコツ1.SPF、PAをシーンに分けて選ぶ!
日焼け止めには「SPF」、「PA」の表示がありますね。
SPF=紫外線B波をカット!
エネルギーが強いB波はサンバーン(赤くなってヒリヒリする日焼け)を引き起こします。
平均的には日本人は真夏の日差しの下では15~20分ほどでサンバーンを起こすと言われています。SPFは何も塗っていない状態と比べて、赤くなってヒリヒリする状態になるまでの時間を何倍に伸ばせるかという値です。
じゃあ数値が高いものを選んでおけば間違いないんじゃない?
たとえば、SPF20なら約20倍。15分×20なので300分はシミができるまでの時間を延ばせるかということではありません。
。紫外線を少しずつ受けていて、日焼けはしています。また塗る量が少なすぎる人が大半で効果が激減しているという人が多いというデータもあります。
どれくらい紫外線を受けたらシミが出来る!という具体的なデータは出ていないのが現状です。数値が高いものはお肌への負担が大きいものがあるため、数値が高いから紫外線からお肌を守れているとは限らないんですよ。
PA=紫外線A波をカット!
紫外線の90%以上と言われている、真皮にまで到達するA波です。
SPFだけで選ぶ方が多い傾向ですが、PAも重要な指標です。「+」の数でカットの力を表しています。
「+」やや効果あり
「++」効果ががある
「+++」非常に効果がある
「++++」きわめて高い効果がある
効果が高い日焼けどめでも、塗る量が少なかったり、塗りムラがあると効果は激減!です。4人に1人は塗る量が少なすぎる、というデータがあるので適量を守って塗りましょう。
またSPF15以上は紫外線ブロックにはあまり差がないという衝撃的なデータもあるそうです。数値が高いものを購入して安心するより、こまめに塗りなおす方が効果はありそうですね。
SPF20
PA++
【ノーマル肌】
SPF50 PA+++
【敏感肌】
SPF30 PA++
日焼け止め選びのコツ1.紫外線吸収剤フリーがお肌に優しい
日焼け止めに使われる成分は2種類あるってご存知でしたか。
肌の上で紫外線を吸収し、熱など別のエネルギーに換えて放散する物質。
<主な成分>
・パラメトキシケイ皮酸2オクチル
・オキシベンソン
・パルソールA
・サリチル酸2オクチル
・メキゾリルSX など
<特徴>
・さらっとして透明感がある
・スプレー、ジェル、ローションなど
・化学薬品なので加工しやすい
・紫外線を吸収しながら化学変化を起こしていくため、肌に負担がかかりやすい
・紫外線を吸収しつくすと効果が下がるものが多いので、こまめな塗りなおしが必要
皮膚の上に膜をはって鏡のように紫外線を反射します。
<主な成分>
・酸化チタン
・酸化亜鉛
・酸化セリウム
・タルク
・カオリン など
<特徴>
・紫外線を反射するため、肌に負担が少ない
・肌に塗ると白っぽくなるものがある
・崩れたり取れたりしない限りは効果が続きやすい
日常使いで手の甲に塗るなら・・・
紫外線散乱剤のものを選びましょう!
紫外線吸収剤は紫外線を吸収して熱エネルギーに換えることでお肌を守りますが、熱を発散することで、水分が蒸発しやすくなってしまうこと。当然お肌は乾燥気味になります。
またウォタープルーフなら強力に紫外線をカットしてくれそうと思われがちですが、
「洗い落とすのが大変」という点があります。肌に必要な脂分が失われたり、より乾燥したりします。金属アレルギーの可能性が低い「酸化チタン」入りのものを選ぶと良いでしょう。
実際の日焼け止めは散乱剤と吸収材の両方を含むものもあります。
紫外線吸収剤を使用していないものを選ぶコツはある?
紫外線散乱剤のみの日焼け止めは、「紫外線吸収剤不使用」「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカル」などと表示されています。
また、手にとり伸ばした際に、すっと伸びやすく透明なものは、紫外線吸収剤が使われていることが多いです。ドラッグストアで手にとって確かめてみて!
日焼け止め選びのコツ3.クリーム・乳液タイプがオススメ
日焼け止めを選ぶ際に「使用感」が良い、ローションタイプ、ジェル、スプレーを好む人もいますが、そのほとんどが紫外線吸収剤のみで出来ています。ノンケミカルのものはクリームや乳液タイプの中にあることが多いです。
お肌への負担を考えるとクリーム・乳液タイプを選んで使用した方がよさそうです。
日焼け止めのQ&A
無添加の日焼け止めって肌に良さそうだけど?
無添加の定義づけが一般的には決まっていません。メーカー各社で差があるのが現状です。おおよそ色素や香料などは入れずに、防腐剤などを最低限に抑えているものをさすようです。ただ、無添加だからいい、よくないとは一概に言えません。
何か一つでも特定の成分を使っていなければ○○無添加と名乗れます。しかし代わりに同じ作用でもっと強い刺激が強い成分をつかっている可能性も・・。
開封した日焼け止めはどれくらいもつ?
一般的に化粧品は開封後、半年~1年くらいもつように作られています。
ただ、製品や使用状況にもより、酸化している可能性もあるので極力次のシーズンに使用するのはやめましょう。
塗る量でどう効果は違ってくる?
塗る量が少ないと当然下がります。
たとえば、SPF値20のものを塗っても、量が少なければSPF値10程度。
適量を使用している人は約25%位というデータもあります。
使用量の目安はしっかり守りましょう。
いつもより念入りに日焼け止めを塗った方が良いときは?
アウトドアを楽しむとき(夏の海・山・冬のスキー場など)や生理前。
生理前は黄体ホルモンの分泌が多くなります。黄体ホルモンは紫外線感受性を高めるので日焼けしやすくなります。
まとめ
・日焼け止めSPFの数値が高いものを通年つけておけば安心というのはNO!お肌への負担大!
・シーンに合わせてUVケア念入り時と通常使用タイプで分けて使おう
・お肌への負担を考えて「紫外線吸収剤不使用」「クリームまたは乳液タイプ」を選ぼう
・アームカバーや長袖シャツも使用しながら上手く、日焼け止めも活用していこう